おすすめのノーコードツール10選―開発の目的別に特徴・機能を比較
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May 24, 2023
Salesforceを活用したデータガバナンスとは?適切なデータガバナンスでデータを管理する
データ管理とガバナンスの重要性は増している ビジネスの拡大やグローバル化が進むにつれて、顧客情報の一元化やデータの保護、管理の重要性はさらに増しています。そのため多くの企業ではSalesforceなどのツールを導入していますが、拡張機能などをいまいち活用しきれていないこともあるのではないでしょうか。また、データの管理や処理、保護はルールやプロセスのもとで適切に行われる必要があるものの、それらを確実に実行するには莫大なリソースと時間がかかります。 そこでこの記事では、Salesforceを最大限活用しながら、データを正確かつ安全、確実なものにするデータガバナンスについてご紹介します。 Salesforceを活用したデータガバナンスとは データガバナンスは、データの正確性や信頼性、完全性、可用性など、データの管理や運用、セキュリティ担保に必要な手順やルールのことを指します。そのプロセスの中にはアクセス制御、バックアップや復旧、標準化なども含まれます。 データガバナンスのメリットとしては、以下の点が挙げられます。 ・データ品質の向上:データガバナンスを導入することで、データの信頼性や正確性を高めることができます。 ・リスクの軽減:データガバナンスがセキュリティやプライバシーに関するリスク軽減の対策そのものになるのはもちろん、データの機密性や整合性を維持することで、企業にとってのリスクを軽減できます。 ・責任の明確化:ルールがあることでデータの所有者や管理者、責任の所在を明確化できます。これにより、データ関連の問題が発生した場合にも「どの時点で、何の責任が発生しているか」をたどることができます。 ・意思決定の改善:データガバナンスによりデータ整理や分類の方法が統一化できることは、意思決定の改善につながります。データの信頼性や整合性が高くなるため、正確な情報に基づいた意思決定が可能となります。 ・コンプライアンスの確保:法律や規制に準拠することが求められる中、データガバナンスはコンプライアンスを確保するためのツールにもなります。企業はデータ保護法や規制に準拠する必要がありますが、データガバナンスの導入によりコンプライアンスの確保がしやすくなります。 データガバナンスのメリットがわかったところで、今度はガバナンスの策定と、Salesforceを活用しながら管理や処理を実行する際の手順、ポイントをいくつかご紹介します。 1. 課題を特定し、ガバナンスを策定する まずはデータを管理する前に必要なルールを策定しましょう。データの属人化やインシデントを防ぎ適切な管理を行うには、組織にある潜在的なリスクを特定した上で運用ルールを決める必要があります。 ちなみに、データガバナンスがルールを指すのに対してデータスチュワードとは「データという財産を適切に管理する人」のことを指します。データスチュワードが不在の場合は、その役割と責任範囲を正しく理解したうえで適切な人材を任命しましょう。 2. データ品質を管理する Salesforceによると、「世界中のマーケティング担当者の約5人中4人が、マーケティング主導の企業成長と顧客体験を実現するための鍵は、データ品質にあると回答しています」*としています。 このことからも、データ品質の管理はセキュリティ担保とマーケティングの両方から重要性を増しています。データ品質の管理には、重複レコードの管理やデータ整合性のチェック、不正データの削除などの定期的な実施が欠かせません。Salesforceでは、データの分類管理を柔軟な整合ロジックに基づいて自動化できます。これにより、空いた時間はインサイトに充てるなどビジネスの効率化が図れます。 3. データアクセスを制御する Salesforceではフィールドレベルのセキュリティ、IPアドレスに基づく制御など、役割に基づいてデータのアクセスが制御できます。適切なユーザーのみが信頼できるデータにアクセスできるように権限を管理する、不正なアクセスを防ぐなど、業界水準に準拠したシステムでデータの機密性とセキュリティを確保しましょう。役割に沿ったアクセス権を付与することは、データスチュワードやマーケティングリーダーが活用するデータの信頼性向上にもつながります。 4. データのバックアップと復旧 大規模災害やインシデントに備え、データのバックアップと復旧を実行することも重要です。Salesforceではプラットフォームの各層にセキュリティが備えられています。またバックアップ方法が複数提供されているため、システム障害やデータの損失に備え、復旧プランを定期的に確認、更新することができます。ネットワークサービスではデータの暗号化と転送機能、高度な脅威検出機能を、 アプリケーションサービスではアイデンティティ管理や認証機能も実装されています。 Salesforce Shieldを通じてさらに信頼性を強化することも可能です。これらのサービスを活用することで、データの可用性と完全性が確保できます。 5. データの標準化 Salesforceではデータの標準化を実行するために、暗号化やバリデーションルールの設定、フィールド値の選択肢の各種設定などが可能です。Shield Platform Encryptionでは取引先の住所や電話番号、商談内容といった標準項目から、フィード投稿やアンケート回答などのフィールド値までが暗号化できます。つまり、標準化によりデータはクリーンで使いやすく整合性が取れたものとなり、さらにセキュリティも向上させることができます。 まとめ テクノロジーが進歩し、顧客やユーザーのニーズも多様化する中、現代のビジネスをより安全に効率よく運営していく上でデータの正確性や信頼性は欠かせないものとなっています。しかし、ここまでご紹介したSalesforceの各種サービス、機能を活用することで、膨大なデータをより適切に管理、活用することが可能となります。組織が持つ課題を特定した上でガバナンスを構築し、Salesforceの一元化されたデータ管理プログラムを最大限活用してビジネスの成果と価値向上に役立てましょう。
April 17, 2023
ローコード開発ツール・プラットフォームを選ぶポイントは?おすすめのツールを10種紹介
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Lightning Platformとは?Sales Cloudとはどう使い分ければいいのか
Lightning Platformは、Salesforce上で動作するアプリケーションを開発できるローコード開発ツールです。開発したアプリケーションを実行、運用保守、管理するプラットフォームでもあります。ここでは、Lightning Platformの基本的知識について幅広く紹介します。
March 25, 2023
Salesforce Service Cloudとは?特徴や機能、Sales Cloud との違いなどを解説
Salesforce Service Cloudは、セールスフォース社が提供するSFA/CRMシステムです。セールスフォース社が数多く提供するシステムのなかでも、中核となる製品です。ここでは、Salesforce Service Cloud とは何か、その機能、導入の際のメリットや注意点など、基本的な知識を紹介します。
March 20, 2023
Salesforce Marketing Cloudとは?機能や導入メリットを理解しよう
Salesforce Marketing Cloudはセールスフォース社が提供するMAツールです。Salesforce Service CloudやSalesforce Sales Cloudなどと連携することで、より効果を発揮します。ここでは、Salesforce Service Cloudとは何か、機能や導入のメリット、導入のポイントなどを紹介します。
March 16, 2023
SalesforceのAPIとは?役割や種類、連携ツールの特徴をご紹介
Salesforceには多くの機能があり、業務の効率や収益性を向上させることが可能ですが、拡張性の高さも大きな特徴です。Salesforceの機能をさらに高める手法としての利便性が高く、注目されるのがAPI連携です。SalesforceのAPI連携はどのようなことを可能にするのか、連携によってどういったツールを使用できるようになるのか、連携の際のポイントや注意点などを解説します。 SalesforceとAPI Salesforceを有効に使ううえで、APIによるツールとの連携は欠かすことができないほど重要です。SalesforceとAPIがそれぞれどういった役割を担うかを順に見ていきながら、連携によりどのような効果が生まれるのかを紹介します。 Salesforceとは Salesforceは、クラウド型の統合CRM(Customer Relationship Management:顧客管理)プラットフォームで、SFA(Sales Force Automation:営業支援)の機能も備わっています。セールスフォース社が提供し、世界でもっとも利用されている営業支援アプリケーションとしても知られています。 基本はCRMとSFAのアプリケーションですが、プラットフォームとしての機能性が高く、さまざまな周辺機能や外部ツールが提供されています。これらの周辺機能を導入することで、マーケティングからカスタマーサービスまで幅広い業務管理に役立てることができます。 Salesforceの特徴や導入のメリットなどについて詳しくは、「Salesforceを導入すると何ができる?自社に合わせて使うためには」をご覧ください。 Salesforceの大きな特徴はカスタマイズ性の高さで、自由で柔軟なカスタマイズにより、自社に必要な機能を強化して使うことができます。また、Salesforceを利用して独自アプリケーションを開発することも可能です。 Salesforceのカスタマイズ、Salesforceによる開発について詳しくは、「Salesforceのカスタマイズや開発を行うにはオフショア開発が安心」をご覧ください。 APIとは APIは、Application Programming Interface(アプリケーションプログラミングインターフェース)の頭文字をとった略称で、ひとつの用語として定着しています。 インターフェースとは、本来は「境界」や「接点」など、「何かと何かを接続する部分」という意味です。IT分野では、コンピューターシステムにおいての異なる機器や装置、システム間を接続する部分を指すことが一般的です。 なお、よく耳にするユーザーインターフェースという言葉は、ユーザー(人間)とシステムとの接点という意味です。 APIはアプリケーションをプログラミングする際のインターフェースであることから、アプリケーションと別のものをつなげる接点ということになります。実際には、特定のアプリケーションに対して用意された拡張機能や外部サービスを利用するための接点、すなわちインターフェースという意味で使われます。 APIができる以前は、各社が開発した機能やサービスはそれぞれ完全に独立していました。共通する機能を持つアプリケーションであっても、それぞれ一からプログラムを組んで開発する必要がありました。しかし、APIの登場によって開発の簡略化が可能になり、ユーザー側も手軽に拡張機能として使うことができるようになったのです。 SalesforceをAPI連携することで得られる効果 SalesforceのAPI連携とは、Salesforceに対して用意された拡張機能や外部サービスを利用する際に、APIによって連携させることを意味します。 Salesforceはそれ自体にさまざまな機能があり、万能なツールのようにも見えます。しかし実際に使ってみると、できることが多彩であるがゆえに、さらに細かいことができる機能の追加や、自社の業務に合わせたカスタマイズをしたくなってきます。 Salesforceは早くからAPIでの連携を開放しており、さまざまな外部ツールとの連携が可能です。API連携によって外部ツールを使うことで、機能を拡張できるだけでなく、次のような効果も望めます。 開発の効率化とコスト削減 セキュリティ機能の強化 顧客満足度の向上 APIを利用してサービスを開発するとき、一からつくる必要がなく、アプリケーションの土台がある状態から開発を始めることができます。また、確実な実績のある認証機能を持つツールと連携させることでセキュリティを担保でき、サービスの充実によって顧客満足度の上昇も見込めるでしょう。 連携するときのAPIの役割 上述のように、API連携によって、さまざまな機能を安全かつコストを抑えて追加したり、新たなサービスを開発したりすることが可能です。 このとき、APIはSalesforceと外部ツールをつなぐ窓口としての役割を担います。 具体的には、Salesforceのプログラムの一部を外部に向けて公開し、外部ツール開発者はそのプログラムをもとにして、連携できるツールを開発します。 SalesforceのAPIはいくつか種類があり、それぞれ得意とする機能は異なります。外部ツールは、その用途や機能に適したAPIを選択して開発されます。これにより、Salesforceのアプリケーション単体では足りない機能や、さらに自社業務に合わせてカスタマイズしたい機能を、API連携によって強化することができるのです。 Salesforce APIの種類 SalesforceのAPIにはいくつもの種類があります。そのうち、代表的なAPIを7つ紹介します。 SOAP API SOAPというプロトコルを利用し、レコード操作やメタデータ取得、ユーティリティ機能などを得意とする標準的なAPIです。 メッセージの記述言語としてXMLを使用し、データの伝送にはHTTPを用いるため、Webサービスへの利用に適しています。 REST API RESTを利用し、軽量のデータを操作するのに適したAPIです。 実装が容易で通信量を抑えることができるため使い勝手がよく、ブラウザアプリやモバイル連携に適しています。 Bulk API RESTを利用し、大量のレコード処理に適したAPIです。 CSVファイルを使って大量のデータ処理を行うという使い方をされることが多く、業務効率化の用途に活用されています。データローダーでレコードの処理をすることで、独自アプリケーションの開発が不要になるという点も、大きなメリットとなります。 Metadata API SOAPプロトコルを利用し、メタデータ取得を得意とするAPIです。同じSOAPプロトコルを利用するSOAP APIでは扱うことのできない属性を取得でき、組織のカスタマイズ操作が可能です。 Streaming API […]