June 1, 2020

ケーススタディ:「9999 Tet」というアプリケーションのインフラストラクチャとしてAWS(アマゾンウェブサービス)を使用

作業範囲:開発、展開、およびメンテナンス
OS:Amazon Linux
データベース:MySQL
AWSサービス:Amazon Elastic Beanstalk, Amazon EC2, Amazon RDS for MySQL, Amazon S3,
Amazon Elastic Load Balancing, Amazon ElastiCache for Redis, Amazon CloudFormation,
Amazon CloudWatch, Amazon Route 53

 

顧客情報:
顧客名:AIC Group (AIC.,JSC)
業界・分野:非開示
従業員数:1200名以上
設立年:2005年

 

顧客からの要求:
AICは、”Tet”として知られるベトナムの旧正月のイベントにおいて、ベトナム人向けのアプリケーションを立案し、 Rikkeisoftは、その設計、開発、展開および保守サービス全体を請け負いました。「9999 Tet」は、オールインワンアプリケーションとして設計されており、文化、娯楽、慣習、交通、医療、ショッピングなどのさまざまなTet(旧正月)に関するカテゴリの情報を提供しています。
このアプリケーションは年末年始に向けたアプリケーションのため、年末年始にアクセス数の集中が予想されていました。たとえば、このアプリケーションには「ラッキーマネーシェイク」と呼ばれる機能があり、ユーザーは自分の携帯電話を振って年越しの間にギフトカードの形でラッキーマネーを受け取ることができました。 Tet(旧正月)後、アクセス数は大幅に減少すると予想されていました。
アクセス数が集中した際には、自動的にスケールアップし、その後アクセス数が減るとスケールバックできる柔軟なインフラストラクチャが求められました。
悪意のある攻撃に対して強固なセキュリティーを保つ一方で、監視とメンテナンスに多くの労力を使わないソリューションが求められました。

 

解決策:
AICのビジネスの性質により、顧客は物理的なインフラストラクチャに依存しています。
ただし、この場合では、開発及びリリースまでのプロセス期間が全体で1.5か月しかないためクラウドベースのアプローチの方がより時間と費用効果が高くなります。
そのため、拡張性と柔軟性により、AWSを提案しました。
バックエンドはPython Djangoで標準のウェブアプリケーションとして開発したため、AWS Elastic Beanstalkは、展開プロセスを合理化するために使用されました。自動的な拡張性については、AWS CloudWatchを使用し、負荷を監視し、AWS Autoscalingを使用してAWS EC2のクラスターを管理しました。
AWS LoadBalancerは、これらのクラスターに接続するために提案しました。
データ保存については、3つのサービスの組み合わせを提案しました。
- アプリケーション保存用のAWS ElasticCache
- データベース用のAWS RDS、私たちの場合、RDS MySQLクラスターはアクティブ・レプリカ構成で提案されました。
- 公開コンテンツ、ユーザー生成コンテンツ、プラグインや静的コンテンツなどのアセットを含むメディアの保存と配信用のAWS S3
セキュリティについては、プライベート(開発環境とCMSを実行するノード)を分離するため、そしてネットワーク(アプリケーションAPIのノード)を公開するために、VPCを提案しました。
AWS Route 53はドメイン名管理に対して提案しました。

 

結果:
アクセス数が集中している際には、ほとんどのユーザーは同じコンテンツを閲覧するため、ElasticCacheを増やしてパフォーマンスを向上させました。
イベント期間後には、ElasticCacheはコストを節約するために小さな設定に縮小されました。
Tet(旧正月)期間中にサーバー過負荷が報告されることはありませんでした。
このアプリケーションは、
100万人以上のユーザーにサービスを提供し、Tet(旧正月)の期間中に問題なく運用することができました。
–    Google PlayストアおよびApple ストアでの100万件以上のアプリのインストール
–    ピーク時は8000人以上のユーザーがアクセス
–    ラッキーマネーシェイクの120万件以上の取引

顧客の声:
顧客は、サービスの品質と費用対効果の両面から、AWSインフラストラクチャに基づいたソリューションに満足しています。
このプロジェクトはAICにとってAWSを利用した最初の案件でしたが、問題なく展開運用できたことから、今後より多くのユースケースにつながることでしょう。

 

プロジェクト期間: 1.5ヶ月

システムアーキテクチャー:

 

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November 12, 2024

「Matching HUB Hokuriku 2024」出展のお知らせ

このたび株式会社リッケイは、2024年11月12日(火)~11月13日(水)に開催される「Matching HUB Hokuriku 2024」に出展いたします。産学官連携のもと、ビジネスや研究分野の新たな可能性を広げる本イベントにおいて、弊社のITソリューションやDX関連サービスをご紹介いたします。  なお、11月12日(火)は、講演やパネルディスカッション、学生ビジネスアイデアコンテストの最終審査が予定されており。13日(水)には、11:06よりステージにて、当社担当者がピッチを行います。展示ブースにて皆様のお越しを心よりお待ちしております。  開催概要 イベント名  : Matching HUB Hokuriku 2024         https://matching-web.jaist.ac.jp/portal/index.html 日時     :2024年11月12日(火)13:00~18:00、11月13日(水)10:00~17:00 場所     : ANAクラウンプラザホテル金沢(石川県金沢市昭和町16-3) 【アクセスMAP】https://maps.app.goo.gl/FEKi7HAAKHf1QZdL9 出展ブース番号:167 (11月13 日のみの展示となります) 当社出展情報 : https://matching-web.jaist.ac.jp/portal/list/pdf/167.pdf 参加費    :無料(要事前登録)  本展示会への入場に関する申し込み方法 本イベントへの入場には事前登録が必要です。以下の申し込みフォームよりご登録ください。 https://matching-web.jaist.ac.jp/matching-entry/Mstvisitors/visapplication  出展の見どころ • 地域企業様向けのDXソリューション提案  • ITシステム開発における弊社の実績と強みのご紹介  • 特定業界向けの技術や導入のご相談の受付  今回の展示会を通じて、地域企業様との新たな連携やビジネス機会を創出できればと考えております。11月13日(水) に展示ブース(番号167)で皆様のお越しを心よりお待ちしております。   イベントチラシ(PDF):  https://matching-web.jaist.ac.jp/portal/pdf/mh2024_leaflet_1011.pdf   

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October 29, 2024

RIKKEI THAILAND、盤谷日本人商工会議所(JCC)に入会しました

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October 15, 2024

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September 23, 2024

Rikkeisoft、2024年ベトナム優秀デジタル技術企業トップ10に選出

2024年9月23日、RikkeisoftはベトナムソフトウェアおよびITサービス協会(VINASA)から、ソフトウェアおよびITサービス輸出企業部門で「2024年ベトナム優秀デジタル技術企業トップ10」に選出されました。このプログラムは、情報通信省の後援のもと、ベトナムにおける優れた技術力を持つ企業を認定するために実施されています。 今年の受賞において、VINASAはRikkeisoftの国際市場におけるベトナム技術の普及に向けた取り組みを高く評価しました。VINASAの副会長であるNgo Dien Hy氏は、「2024年でこのプログラムは11年目を迎えました。今年のトップ10企業は、合計47億米ドル以上の収益を上げ、75,000人以上の雇用を創出しました。これらの企業は、収益面での成果のみならず、優れた技術力と専門的なサービスの提供、そしてESGや持続可能な開発への取り組みにも注力しています」と述べました。 Rikkeisoftを代表して、Division 2のディレクターであるTrinh Minh Dung氏が、この栄誉ある賞を受け取りました。 Rikkeisoftがトップ10に選ばれた理由は、市場規模、経験、そして業界における専門知識に関する高い基準を満たしているからです。情報通信省のNguyen Khac Lich情報通信技術産業局長は、「2024年ベトナム優秀デジタル技術企業トップ10に選ばれた企業は、デジタルトランスフォーメーションのリーダーであり、ベトナムを地域および世界のトップ技術国として位置づける原動力となる企業です」と評価しています。 今回の受賞で、Rikkeisoftは重要な市場での拡大と成長戦略により、審査員から高い評価を受けました。現在、Rikkeisoftは日本(東京、大阪、福岡、名古屋)、アメリカ(テキサス)、タイ(バンコク)に拠点を展開しており、今後は韓国市場への進出も視野に入れています。 Rikkeisoftは2,000人以上のスタッフを擁し、国内外の500社以上の顧客に対して1,000以上のプロジェクトを成功裏に完了しています。特に顧客の再契約率が97%に達しており、パートナー企業からの信頼と満足度が非常に高いことが実証されています。 今回の受賞は、Rikkeisoftの技術力と国際市場での成果が評価されたものであり、今後もさらに成長を続け、ベトナムの技術を世界に広めるために努力してまいります。

September 19, 2024

台風11号の被災地支援に向けたリッケイソフトの取り組み

リッケイソフトは、台風11号(アジア名:ヤギ)の被災地を支援するため、グループ全社を挙げて「Rikkeisoft Beats Yagi」基金を立ち上げ,支援活動を展開しました。  ●基金設立と活動開始2024年9月11日に設立された「Rikkeisoft Beats Yagi」基金は、社員と会社の協力により、7日間で合計605,641,000 VNDの寄付を集めました。寄付が集まった直後、被災地の復旧を支援するため、速やかに具体的な活動を開始しました。 同日には、リッケイソフトのダン・タイ・ホアCEOが、グループ全社員に台風11号(ヤギ)の復旧支援への協力を呼びかけました。この呼びかけに応え、リッケイソフト全拠点で社員たちが団結し、被災地への支援活動に取り組んでいます。 ●グループ全社的な協力による寄付の拡大活動開始からわずか4時間で、「Rikkeisoft Beats Yagi」基金には176,438,888 VNDの寄付が集まり、社員一人ひとりが支援に参加する姿勢が強く感じられました。その後も全社を挙げての取り組みが続き、着実に寄付額が増えていきました。 ●寄付の透明性と活動の展開「Rikkeisoft Beats Yagi」基金は、「Rikkeisoft 折り鶴基金」を基盤に設立されており、すべての入出金取引がオンラインで公開されることで透明性を確保しています。寄付額はリアルタイムで更新されるため、支援者はいつでも進捗状況を確認できます。 活動期間中、多くの社員やリーダーシップ、さらに顧客やパートナーからの支援が続き、最終的に605,641,000 VNDの寄付が集まりました。このうち、405,641,000 VNDは社員から、200,000,000 VNDは会社からの追加支援によるものです。 ●資金の活用と今後の支援集まった資金のうち、500,000,000 VNDはベトナム祖国戦線中央委員会を通じて寄付され、残りの105,641,000 VNDは被災地での具体的な支援活動に使用することが決定されました。2024年9月19日、リッケイソフトの代表者がベトナム祖国戦線に寄付を行い、被災地への支援を積極的に進めています。 ●支援の広がりと今後の取り組みベトナム祖国戦線のホアン・コン・トゥイ副会長は、リッケイソフトによる迅速な支援に感謝の意を示し、寄付が被災者の生活と経済の安定に大きく貢献することを強調しました。リッケイソフトは今後も現地での支援活動を継続し、困難な状況にある人々への支援に全力を尽くしていく予定です。 また、台風11号の影響を受けた自社従業員へのサポートも続けており、社員同士の助け合いの精神を大切にしています。リッケイソフトの全メンバーがこの困難な時期を乗り越えるために団結し、支援活動に取り組んでいます。