December 1, 2021

リッケイ、フジキンとAIとVR/ARの共同開発に関する覚書を締結ベトナム高度人材教育と先端技術の活用を推進することを目的

2021年11月25日、株式会社Rikkeisoft(取締役副会長:Bui Quang Huy)と株式会社フジキン(常務取締役:小島 賢亮、以下 フジキン)は、人工知能(AI)と仮想現実/拡張現実(VR)の研究開発において戦略的パートナーシップ協定を締結いたしました。

交換式には、訪日中のべトナムのファム・ミン・チン首相も同席されました。

1. 協定内容:

ベトナムのIT企業である株式会社Rikkeisoftは、株式会社フジキンの戦略的ソフトウェア開発におけるパートナーとなりました。この度の協定は、フジキンの工場におけるコストと生産性を最適化するために、AI技術またはVR/AR技術を用いて両社のリソースを効率的に活用してプロジェクトを成功させること、及びベトナムの第4次産業革命に積極的に貢献するために、高度人材教育と先端技術の活用を推進することを目的とするものです。

2. MOU交換式:

本協定の締結にあたり、2021年11月25日(木)、都内ホテルにおいて交換式を行いました。

<両者のコメント>

株式会社Rikkeisoft 取締役副会長 Bui Quang Huyのコメント:

「Rikkeisoftにとって、AIやVRなどの高度なテクノロジーに焦点を当てることは、かねてより戦略的に重要な位置付けでした。Rikkeisoftは画像認識、音声分析、自然言語処理のAIプロジェクトを成功させベトナムの政府機関等に提供した経験や、VR/AR開発における10年の経験があります。そうしたシステム開発経験に裏付けられた高度なソリューションを日本企業に提供できる機会を望んでいます。今回、パートナーである株式会社フジキンと協力し、AIやVR/AR技術を使ったソリューションを提供できることを大変嬉しく思います。今後、両社で積極的に協議し、設計計画を作成して開発プロジェクトのソフトウェア研究とシステム構築を進めてまいりたい所存です。」

株式会社フジキン 常務取締役 小島 賢亮のコメント:

「フジキンは半導体業界の拡大に合わせて、事業拡大を進めています。“ものづくり”で重要となるサプライチェーンの構築において、約20年前からベトナムに進出を行い、現在はハノイとバクニンの2工場の操業と来年2022年にはダナンにR&Dセンターの開設を予定しています。日本の工場で培った“ものづくり”をベトナムへ展開することが重要であり、そのためにはAI技術、VR/AR技術を用いたソリューションの導入による生産の平準化・最適化が必要との考えのもとで進めています。

株式会社Rikkeisoftとは今までから共創を行ってまいりましたが、株式会社フジキン、当社子会社であるフジキンソフトと合わせて、さらなる関係強化のために今回の協定締結となりました。」

3. 協力協定締結の背景:

日本国内のIT業界は深刻な人手不足に陥っています。さらに、国策としてIT人材の輩出を掲げているベトナムでは毎年多数の若い理系大学出身のIT人材が輩出されています。

ベトナム企業は優秀な人材が多いので、意欲的に新しい技術を習得し、さまざまな仕事に挑戦できる能力を備えています。この協力協定は、特に情報技術の分野において、ベトナムと日本の間の広範な戦略的パートナーシップを新たなレベルに引き上げたことの証でもあります。両国の広範な戦略的パートナーシップが、多くの分野で順調かつ実質的に発展しているなか、今回の覚書締結は、第4次産業革命におけるベトナムと日本のIT協力を新たなレベルに引き上げるものです。

■株式会社Rikkeisoftについて

Rikkeisoft( https://rikkeisoft.com/ )は、ベトナムのIT業界で最も急成長している企業の1つです。ベトナムNo.1のIT企業になるというビジョンを追求し、ベトナムの価値を高め、年間売上高増加率と従業員増加率は常に60~95%の間で成長しています。また、お客様本位の質の高いサービスを提供し、97%の顧客維持率を達成しています。

2023年にIPOを設定し、その先の2025年までに従業員1万人を計画すると同時に、サービスの多様化、ハイテク製品の開発、ITエコシステムの形成を計画しています。

■株式会社フジキンについて

フジキンは、2021年5月に創業91周年を迎える、常に極限に挑戦し、技術の究極を超えることを企業ポリシーとした、特殊バルブ機器・超精密流体制御システムのメーカーです。製品は、半導体製造装置業界、水素エネルギー業界、医薬・食品業界、石油・石化業界など幅広い業界でご採用頂いております。また、モノづくり日本会議様/日刊工業新聞様が主催される「“超”モノづくり部品大賞」18年連続受賞など、数々の賞も頂いております。フジキンカープグループとして日本国内だけでなく、ベトナムなど海外8か国にグローバル展開。最近では、ライフサイエンス分野、IoT分野にも進出しています。

リッケイソフトとは2014年から様々な事業を進めています。

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March 11, 2024

RIKKEI (THAILAND) CO., LTD、タイIT専門メディア「ICHI media」にご掲載いただきました

株式会社リッケイ子会社のRIKKEI (THAILAND) CO., LTD(以下、RIKKEI THAILAND)は、タイのマーケティング会社 Bigbeat Bangkok Co., Ltd.(本社:タイ バンコク、代表:金子秀明、以下Bigbeat Bangkok)が運営するタイのDXに関する情報メディア 「ICHI media」のSHOW CASEにてご掲載いただきました。  ICHI mediaへの掲載を通じて、タイ市場におけるRikkeisoftグループの豊富なIT人材および高品質かつ最先端なテクノロジーソリューションの認知拡大により、深刻なITリソース不足という課題や開発コストの削減ニーズをお持ちのタイ企業とのパートナーシップ拡大が期待されます。 RIKKEI THAILAND掲載ページはこちら: https://www.jrit-ichi.com/exhibitor/rikkei-thailand-co-ltd/  ICHI mediaについて 「ICHI media」は、デジタルトランスフォーメーション(DX)に焦点を当てたナレッジメディアであり、タイのビジネスパーソン向けにDXに関するコンテンツを提供し、タイのビジネスの発展を支援しています。主なコンテンツには、タイのスタートアップ経営者へのインタビュー動画「ICHI TALK」および日本のテクノロジー企業を紹介する「SHOW CASE」があり、DXを通じた経営改善のヒントや新たな市場機会の洞察を提供されています。  ICHI media 詳細はこちら: https://www.jrit-ichi.com/ 

February 22, 2024

RikkeisoftとOnnet Consulting、LarkおよびOdooの統合に関するパートナーシップを締結

2024年2月22日、Rikkeisoft Corporation.(以下、Rikkeisoft)と、Odooのコンサルティングおよび実装サービスを提供する Onnet Consulting Pty Ltd(以下、Onnet Consulting)は、APAC地域向けにLarkおよびOdooの統合サービスを提供することに関する協力覚書を締結しました。締結式には、Rikkeisoft の Deputy General Director ハー・フイ・ルアン氏、 Chief of Digital Transformation ゴー・ミン・クアン氏、Onnet Consulting のCEO クアック・フイン・ニュー・ホップ氏、CCO グエン・テー・ハイ氏が出席しました。  背景と展望 Rikkeisoftは、ソフトウェア開発やWebシステム、モバイルアプリ、ERPシステム等の開発から、AI、クラウド、IoT、ブロックチェーンなど最先端テクノロジーの活用まで、幅広くITサービスを提供するベトナムを代表するICT企業です。また、Rikkeisoftは、組織のコミュニケーションを効率化するツール「Lark Suite」の最大のパートナーの一つであり、Lark SuiteのコンサルティングおよびOdooを含む他システムやツールとの統合において豊富な実績があります。  一方、Onnet Consultingは、APAC地域の企業向けに、ERPソリューション、Eコマースソリューション、デジタルワークプレイスソリューションを主に提供しています。同社は、中小企業向けERPプラットフォームであるOdooのトップパートナーであり、豊富なコンサルティングおよび実装実績を有しています。  このパートナーシップにより、両社はAPAC地域においてLark SuiteおよびOdooの統合サービスの展開を強化し、コミュニケーションとコラボレーションの円滑化および経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)管理コストの削減という価値を提供します。さらに、両社はイベントやセミナーの共同開催など、ソリューションのマーケティング活動においても協力することを予定しています。  Rikkeisoft Corporation.について Rikkeisoftは、(https://rikkeisoft.com)は、日本企業に高品質でコストパフォーマンスの高いITソリューションを提供するベトナム発のオフショア企業です。グループ全体で1,500名以上のエンジニアを擁し、クラウド、AI、IoT、ブロックチェーンなどの最先端テクノロジーに精通しています。これまでに幅広い業種において、500以上のグローバルクライアントと1,000以上のプロジェクトを成功させています。  株式会社リッケイについて 株式会社リッケイ(https://rikkeisoft.com/ja/)は、日本市場におけるRikkeisoftの取り組みをさらに強化するために2012年に設立された日本法人です。日本の顧客に直接サービスを提供し、ローカルなサポートとコミュニケーションを強化することで、Rikkeisoftのコミットメントを体現しています。この日本法人を通じて、Rikkeisoftは日本企業とのさらなる連携を図り、日本市場でのビジネス展開を加速しています。  Onnet Consulting Pty Ltdについて Onnet Consulting(https://on.net.vn/en)は、リーズナブルなコストで優れたERPソリューションを使用してプロセス効率を向上させることにより、ベトナムおよび地域のあらゆる業界の中小企業の成長と成功を支援することを使命として設立されました。Onnet Consultingは、世界に9つのオフィスと1780以上の顧客およびパートナーを有しています。   

February 20, 2024

Rikkeisoftと人材大手Zeniel Group 、韓国市場へのITリソース提供を目的とした覚書締結

2024年2月20日、ベトナムの代表的ICT企業「Rikkeisoft Corporation.(以下、Rikkeisoft)」と、ビジネスサポートサービスを展開する韓国大手人材企業「Zeniel Co., Ltd. (以下、Zeniel)」は、韓国市場におけるIT人材提供に関する協力覚書を締結しました。締結式には、Rikkeisoft の会長 タ・ソン・トゥン氏、CEO ダン・タイ・ホア氏、Zeniel の会長 パク・イン・ジュ氏、副会長 リー・ジャン・スク氏が出席しました。  背景 AIやクラウドなどの最先端技術への需要が世界的に高まる中、多くの国が高度IT人材の不足に直面しています。韓国もその一つで、昨年、韓国の雇用労働部(省)は、2027年までに人工知能、ビッグデータ、クラウド、ナノなどの技術分野で6万人の専門人材が不足するとの予測しています。これに対し、韓国企業はIT人材の確保と育成に努めており、ベトナムを含む海外の専門人材の活用も選択肢として注目されています。  目的と展望 Zenielは、韓国で55拠点、10,000名以上のスタッフを擁し、幅広い分野での人材不足解消を目指し、最適な人材を派遣・紹介する韓国の大手人材企業です。Rikkeisoftは、1,500名以上のIT人材を有し、AI、クラウド、IoT、ビッグデータなどのハイテクソリューションをグローバルに提供するベトナムのICT企業です。  このパートナーシップにより、 Zenielが28年間にわたって構築した顧客ネットワークと Rikkeisoftの高度なITスキルを活用し、韓国の小売、電子商取引、銀行・金融、製造、物流、医療などの分野で、韓国企業のデジタル化を支援します。    RikkeisoftとZenielは本パートナーシップを通じて、2024年に100万ドル、2025年には300~500万ドルの収益を目指します。  Rikkeisoft Corporation.について Rikkeisoftは、(https://rikkeisoft.com)は、日本企業に高品質でコストパフォーマンスの高いITソリューションを提供するベトナム発のオフショア企業です。グループ全体で1,500名以上のエンジニアを擁し、クラウド、AI、IoT、ブロックチェーンなどの最先端テクノロジーに精通しています。これまでに幅広い業種において、500以上のグローバルクライアントと1,000以上のプロジェクトを成功させています。  株式会社リッケイについて 株式会社リッケイ(https://rikkeisoft.com/ja/)は、日本市場におけるRikkeisoftの取り組みをさらに強化するために2012年に設立された日本法人です。日本の顧客に直接サービスを提供し、ローカルなサポートとコミュニケーションを強化することで、Rikkeisoftのコミットメントを体現しています。この日本法人を通じて、Rikkeisoftは日本企業とのさらなる連携を図り、日本市場でのビジネス展開を加速しています。  Zeniel Co., Ltd. について Zeniel( http://www.zeniel.com/ko/)は、ソウルに本社を置く韓国の大手人材企業で、主にアウトソーシング、人材派遣、人材紹介、就職支援などのビジネスサポートサービスを提供しています。HR、医療、介護、流通・物流・販売、生産・製造、設備・セキュリティなど、多岐にわたる領域でサービスを展開しており、韓国全土に55のオフィスと10,000名以上の従業員を有しています。   

February 15, 2024

Rikkeisoftグループは、ベトナムテトの休暇を経て新年を迎えました。

Rikkeisoftグループは、ベトナムのテト(旧正月)休暇を終え、新たな年を迎えました。旧年中はひとかたならぬご愛顧にあずかり誠にありがとうございました。本年も変わらぬご支援ご愛顧のほどお願い申し上げます。  ベトナムの旧正月は、家族が集まり、新年の準備をする特別な時期です。この記事では、テトの伝統的な過ごし方と、私たちRikkeisoftグループがどのように新年を祝ったかをご紹介します。  テト( Tết ) とは? テト( Tết ) とは、ベトナムで旧正月を意味し、中国、韓国、シンガポール、台湾と同様に旧暦を基にしてお正月を祝われます。テトはベトナム人にとって1年間で最も特別な休暇です。   2024年のテト期間は? 旧暦は太陰太陽暦に基づき、1年が約354日で、太陽暦の365日の周期と異なります。このため、テト期間も毎年異なり、2024年のテト休暇の期間は2024年2月8日(木)~2月14日(水)の7日間でした。   テトの過ごし方は? ベトナム人は日本人と同様に、大晦日までに家の大掃除し、新年を迎える準備をします。ほとんどのベトナム人は実家に帰省し、家族と共にテトを過ごします。  また、日本に正月飾りがあるように、ベトナムにも正月飾りがあります。ベトナム北部では、魔よけを意味する桃の花を飾り、桃の花が咲かない中部~南部の地域では金運アップを意味する黄色い梅の花と子孫繁栄を意味する金柑の木を飾ります。  新年を迎えると、ベトナム人は親戚や親しい友人の自宅を訪れ、一緒に楽しい時間を過ごします。  テトには何を食べる? 日本のおせち料理のように、ベトナムのテトではバインチュン( Bánh chưng )とバインテト (Bánh tét)が必ず食べられます。これらはもち米に青豆を潰したものや豚肉などを挟み、バナナやココナッツの葉っぱに包んで8時間~12時間蒸した料理です。味は、日本のちまきと似ているため、日本人でも食べやすいです。  バインチュン(引用元: https://bit.ly/4a3ZoAZ ) バインテト(引用元: https://bit.ly/48GK5Nm )  お年玉はある? ベトナムにもお年玉文化がありますが、贈る対象が日本とは少し異なります。日本では主に未成年に贈られますが、ベトナムでは、お年玉は未成年だけでなく、社会人や既婚者から両親や親戚の年長者、未婚者、知人のこどもにも贈られます。また、職場では社長や管理職などの上司から、部下や警備員、清掃員などの関係スタッフなどへも贈られます。  Rikkeisoftグループのテトはどう過ごした? 日本のリッケイでは通常営業を続けましたが、ベトナムの社員はテトを祝いました。2月15日には、日本の社員も含めてグループ全体で新年を祝いました。  リッケイでは、テトの装飾やベトナムの民族衣装であるアオザイを着用したり、テト料理を食べてベトナムの故郷の雰囲気を再現しました。また、ビデオ通話を通じて、ベトナム、タイ、日本、アメリカの全拠点が繋げられ、グループ全体で新年の空気を共有しました。  ベトナムオフィスの新年会では、富と幸運を意味する獅子舞が披露され、リッケイの日本人スタッフも初めて見る獅子舞を楽しんでいました。  獅子舞の後には、Rikkeisoftの会長 タ・ソン・トゥン、CEO ダン・タイ・ホア、リッケイのCEO ブイ・クアン・フイから2023年の振り返りと従業員への感謝、そして2024年の抱負とが語られました。  Rikkeisoft 会長 タ・ソン・トゥンのスピーチ  Rikkeisoft CEO ダン・タイ・ホア のスピーチ  リッケイ CEO  ブイ・クアン・フイ のスピーチ  新年会の最後には、当社CEOのブイ・クアン・フイから日本にいる全従業員にお年玉とお守りが贈られました。「上司からお年玉がもらえる」というベトナムの文化に驚かれた日本人スタッフもいましたが、従業員全員とって暖かく幸せな時間となりました。

January 25, 2024

Rikkeisoft CEO Interview: ベトナムのAI開発最前線 – 日本企業との技術協力の新たな可能性 

ベトナムは、急速に成長するAI開発のハブとして国際的に注目されています。若くて優秀な人材の豊富さ、勤勉な国民性、諸外国との良好な関係が、ベトナムをAIの新たなフロンティアに押し上げています。本記事では、現Rikkeisoft CEOであり、元Rikkei AI CEOのDang Thai Hoa氏へのインタビューを通じて、ベトナムのAI開発の現状と、日本市場におけるその可能性と影響を深掘りしていきます。  1. ベトナムにおけるAI活用の現状 まず、ベトナム国内での生成AIの活用状況について教えてください。 Hoa氏: ベトナムでは、個人によるChatGPTの使用が日本と同じくらい多いですが、大半はまだ個人的な趣味の範囲内に留まっています。企業においては、データセキュリティの観点から、AIの導入に慎重で、多くの企業で検討中の段階です。  ChatGPT以外で活用されているAI技術にはどのようなものがありますか? Hoa氏: 確かにChatGPTの利用は盛んですが、最も利用されているのはMidjourneyなどの画像生成AIです。これらは特にマーケティングの分野で活用されています。  最近のトレンドとしては、QRコード生成に画像生成AIを使用することがあります。白黒のものではなく、企業のロゴや関連するマーケティング画像を組み込んだQRコードが多く見られます。これらはスマートフォンで簡単に読み取ることができ、従来のシンプルな白黒QRコードよりも企業のブランディングに効果的であるため、注目されています。  ベトナムの伝統衣装アオザイを着用した女性のQRコード  2. ベトナムにおけるAI技術の現状と展望 AI業界の最新動向におけるベトナムの位置づけを教えてください。 Hoa氏: 研究という観点で言えば、アメリカや日本の方が進んでいると言えるでしょう。一方で、ベトナムはそれらの研究をもとに社会に実装するためのリソースが多い点が特徴だと考えます。研究は重要ですが、実際に研究内容をソリューションやプロダクトに具現化する開発部分を担うことができる点がベトナムの強みと言えます。  そのようなプロダクトを具現化する技術力の高さの他に、ベトナムの強みは何がありますか? Hoa氏: ベトナムの強みは若くて優秀な人が多い点です。今後AIのニーズは増え続けますが、日本やアメリカは高齢化が進んでいきます。そんなときに若年層のボリュームがあるベトナムが求められると思います。若いというのは良い点も悪い点もあります。デメリットとしては、経験が浅い人が多いという点があげられますが、若い分学習スピードが早く、すぐに即戦力になります。   また、ベトナムの親は子供が小さい頃から英語、日本語、韓国語、中国語などの言語学習に力を入れます。そのため、ベトナムの方は、外国の方と一緒に仕事をするハードルが低く、この点も強みだと言えます。  さらに、アメリカ、日本、中国、韓国などの大国との関係が良好である点もメリットと言えます。例えば、アメリカはベトナムに多額の投資を行っていますし、ベトナム企業もアメリカに進出し始めています。実際に、RikkeisoftもアメリカにRKTechという子会社があります。このように、諸外国との関係が良好で安定しているから、システム開発の発注やパートナーシップの拡大がしやすい国なのではないかと思います。  AI開発において、ベトナムが他のオフショア開発国より優れている点を教えてください。 Hoa氏: 確かに、ほかにもオフショア開発先としての候補はありますが、国によって特徴が異なります。例えば、インドだと、英語が話せる人が多く、アメリカに住んでいる人も多いため、コミュニケーションという点では、ベトナムより優れています。  一方で、ベトナムの人々は「柔軟性(flexibility)」がある点が強みだと思います。どのような環境や仕事でも、すぐに慣れて柔軟に対応することができます。日本企業にとってのメリットは、コストが削減できたり、ITリソース不足が解消できたりする点があげられますが、その他にも2時間とあまり時差がない点や日本とベトナムの文化が近い点も魅力だと思います。  ベトナム企業とAI開発をするうえで注意すべき点はありますか? Hoa氏: まず、ベトナムと日本とでは仕事のやり方やマインドセットが異なるという点に注意すべきです。例えば、ベトナム人はあまり時間を守らないというイメージがあると思います。Rikkeiのメンバーは、MTGなどの時間をきちんと守りますが、プライベートでの友達との約束では、遅刻することもよくあります。  日々の業務においても、一般的には日本人ほど真剣に取り組んでいない人も多いです。このように日本とベトナムの間では、共通認識やマインドセットに違いがあるため、お互いの文化やワークスタイルを理解して、お互いが納得のいく環境や仕事の進め方を共に探っていくといいのではないでしょうか。  3. AI開発パートナーとしてのRikkeisoft RikkeisoftのこれまでのAI開発実績を教えてください。 Hoa氏: Rikkeisoftは、これまで画像認識と音声認識のプロジェクトをメインに手掛けてきましたが、直近では画像認識と生成AIのプロジェクトが多いです。案件はいろいろありますが、例えばレストランのタブレット注文にチャットボットを導入し、注文の個別化を実現するというプロジェクトに取り組んでいます。  具体的には、チャットボットに「今日はどのような料理がおすすめですか?」や「私にはどのような料理が合うと思いますか?」などと尋ねることで、ユーザーに最適な食事をレコメンドしてくれます。  また、タブレットのカメラ機能を通じて、ユーザーの顔を認識することで、ユーザーの過去の食事履歴を分析したり、ユーザーのフィードバックをデータベースに保存したりすることができます。それらの個人データをもとに、よりよいサービスの提供や個別化されたレコメンドを実現することができます。さらに、ユーザーのアレルギー情報なども取り込めば、事故を減らすことにもつながります。  現在、Rikkeisoftが最も注力しているAI製品は何ですか? Hoa氏: 現在、Rikkeisoftは、生成AI搭載の受付ロボットの開発に注力しています。昔のチャットボットは、振る舞いがどこか不自然で人間らしくありませんでしたが、ChatGPT登場以来かなり自然な会話が可能になりました。何を質問しても回答することができ、利便性がかなりあがりました。5年後には生成AIが搭載されたロボットが世の中に溢れるようになっているのではないかと予想しています。  RikkeisoftのAI開発チームの特徴を教えてください。 Hoa氏: RikkeisoftのAIチームはかなり優秀です。全員ベトナムトップの大学の成績上位者ばかりです。彼らは若く、未経験の方も多いのですが、勉強のスピードがとにかく速く、熱心です。AIのエンジニアは、高度な知識やスキルが求められますが、Rikkeisoftにはそれらを兼ね備えた人材がそろっています。  Rikkeiが日本のお客様と取引をするうえで、気を付けている点や大事にしている点はありますか? Hoa氏: 私たちが一番大事にしているのは、日本企業では必要不可欠な「ホウレンソウ」文化です。  弊社は、オフショア企業ということもあり、日本側とベトナム側のコミュニケーションは頻繁かつリモートで行われます。同じ国の人同士でもリモートだと齟齬が生まれますが、国が変われば、意思疎通はより困難になります。そのため、「ホウレンソウ」文化を根付かそうと努めています。  Rikkeiでは、リーダーやPM、PQA(プロセスをチェックするチーム)向けのトレーニングプログラムが豊富に用意されています。その中には、「ホウレンソウ」に関するプログラムも含まれていますが、これらのプログラムを通じて最初からベトナムチームにその文化を根付かせることで、日本の企業とのやりとりにおける問題の発生を予防するようにしています。  その他にも、日本のパートナー企業から、指摘された部分に関しては、すぐに学び、改善するようにしています。次に、その内容を社内のトレーニングに取り入れることで、意識をどんどん高め、日本人に合わせていくような文化がRikkeiにはあります。     AI開発パートナーとして、 […]

January 24, 2024

RIKKEI THAILAND、「Rikkei Thailand Opening Ceremony Party」を開催しました

2024年1月23日、タイ・バンコクにて株式会社リッケイ子会社のRIKKEI (THAILAND) CO. Ltd. (以下「RIKKEI THAILAND」)は、開所式「Rikkei Thailand Opening Ceremony Party」 を開催いたしました。  開所式には、在タイベトナム大使館二等書記官、在タイ日本大使館一等書記官、バンコク日本貿易促進協会副会長、タイ保健省代表者、タイに進出している日系企業の会長および取締役を含む84名のご来賓、Rikkeisoft、Rikkei Japan、RKTech(米子会社)28名が出席しました。  グエン・クアン・キー氏のスピーチの様子  開所式の冒頭で、RIKKEI THAILAND のCEO、グエン・クアン・キー氏は、設立から8か月の軌跡を振り返り、お客様や関係者に感謝の意を表しました。また、Rikkeisoft会長、タ・ソン・トゥン氏は、これまでのRikkeisoftとタイ市場との関係性について語り、タイ市場における今後のさらなる発展に対する期待を示しました。  RIKKEI THAILANDの設立に際して多方面からのご支援を賜った在タイ日本人会の会長、島田氏は、Rikkeisoftメンバーの若さ、勤勉さ、スピード感、行動力、そしてリーダーシップに深く感銘を受け、今後も熱心な若者たちをサポートしていきたいとの意向を示されました。  開所式の様子  開所式の締めくくりに、Rikkeisoft のCEO、ダン・タイ・ホア氏は、ご来賓の皆様への深い感謝の意を表し、RIKKEI THAILANDへのご支援を引き続きお願いする旨を述べました。    【RIKKEI (THAILAND) CO., LTD概要】 名称  : RIKKEI (THAILAND) CO., LTD所在地 : Ramaland building, no. 952 Rama IV road, Khwaeng Suriyawongse, Khet Bangrak,  Bangkok Thailand代表者 :代表取締役社長 Nguyen Quang Ky設立日 :2023年5月15日事業内容:● システム開発     ● 最先端テクノロジー(IoT、クラウド、AI、RPA、ブロックチェーン)HP    :https://rikkeisoft.com/th/ RIKKEI (THAILAND) CO., LTDは、最先端のソフトウェア開発、人工知能、ITコンサルティングサービスをさまざまな業界に提供する大手テクノロジーソリューションプロバイダーです。グローバルな存在感とイノベーション、卓越したコミットメントにより、デジタル時代におけるビジネスの成功を支援します。